企業理念

 わたしたちは、伝統とは継続的な開拓の歴史との認識のもと、お客さまの満足や喜びを第一に考えた新しい付加価値を提案し、豊かな暮らしと文化に貢献してまいります。

 わたしたちが生み出す付加価値は、伝統と革新の融合によって生まれます。

 故(ふる)きを温(たず)ね、新しきを知る―

 温故知新の精神を具現化し続けることで、お客様に安心感を提供し、更なる高みを目指していくことが出来ると考えています。


「温故而知新」青淵老人題

 渋沢栄一翁(1840〜1931)が小津の経営理念に賛同し、自ら筆をとり、したためたもの。渋沢翁は青淵と号し、広い見識をもって明治・大正期の実業界を指導された先覚者で、翁の偉大な人格は、常に小津グループが範として仰いでいます。 <温故而知新--論語為政編の一節>

 1653年の創業以来、当社グループは先人の培った信用を礎に今日を迎えています。わたしたちは、入社した日からすでに与えられているこの財産、つまり取引先や顧客、その先に見える消費者、株主、社屋や物流センター、設備や備品、使うことのできる資本、近隣社会の理解などの大切な存在を忘れることはできません。

わたしたちの成功は、当社グループの成功と一体です。つまり、当社グループが社会の公器としての役割を担うことができるよう、わたしたちはその運用責任者とならなければなりません。

掟書

【元禄家訓】
小津史料館には、江戸時代の当社の就業規則にあたる、全7条からなる掟書が残されています(要約/一部抜粋)。

  • 幕府のご法度は申すまでもなく、諸事のきまりに背かないこと。
  • 奉公人の保証人になることや、金銭や奉公先の斡旋をすることは厳禁…。
  • 相店であっても、用もないのに行かないこと…。
  • 買い出しに行く場合、必要な物を全て買い整えたならばすぐに店に帰ること。
  • 店では人に見られるので、ようじを遣わないこと。特に履物はだらしなくするな。
  • 二階、一階の店とも、火の用心をよくよくすること…。
  • 身体の養生にはお互いに気をつけ、十分に休むこと。
先人から継承されてきた大切なルールは、文面こそ変わっても本質は失われません。
次の世代にこの思いを継承することが、わたしたちの使命です。

わたしたちが守る9つの行動基準

わたしたちは、次の9つの行動基準に従って行動し、果たすべき役割を認識します。

健全な企業風土の保持

わたしたちは、創業以来培ってきた自由闊達な企業風土を土台とし、バイタリティにあふれた事業展開を次世代に継承するため、常に社会に対して誠実な態度で行動します。

法令の遵守

わたしたちは、国内外もしくは業務の種類を問わず、すべての活動において関連法規に従い、高い倫理観と良識に従って行動します。

企業理念に沿った活動

わたしたちは、企業理念をよく理解し、顧客、取引先、株主、従業員および地域社会のすべてに貢献し、厚い信頼を永続的にいただけますよう努力します。

公正かつ透明性の高い活動

わたしたちは、贈収賄や不当な利益の授受、癒着行為、反社会的な勢力との取引を決して許さず、自らが公正な立場にいることを常に確認して行動します。

人権尊重と、差別の根絶

わたしたちは、すべての企業活動の場面において人権を尊重し、あらゆる種類の差別、不当な扱い、ハラスメントを行うこと、またその存在を許しません。

正しい経理処理の実行

わたしたちは、経済活動に付随する経理処理を行う場合は、行為の事実に基づき、かつ「経理規程」に従って適正に行います。

環境の保護

わたしたちは、地球環境の保全が世界共通の課題であることを認識し、あらゆる企業活動において自然環境の保全・資源の保護への継続的貢献を図って行動します。

安全性の確保

わたしたちは、社会の公器である組織の一員であることをよく認識し、商品品質、職場の安全、正しい雇用など、経営リスクを軽減する努力を継続します。

情報の正しい取扱い

わたしたちは、経営情報、知的財産権、取引先に関する情報、個人情報などの重要な情報を適切に取り扱い、また発信すべき企業情報は適時かつ適切に発することにより経営の透明性を高めます。